PVCフリー熱転写素材へのレーザー彫刻
繊維
はじめに
レーザーカッティングは、その精密さと、層状の素材をキスカットできることから、長らくアパレル業界でツイルアップリケやPVCフリー熱転写素材に多用されてきました。レーザーは実はそれだけではなく、ウィーディングを全く必要とせずにPVCフリー熱転写素材に精巧なデザインや写真を彫刻することもできます。ウィーディング工程が不要となるほか、熱転写素材への彫刻は、シルクスクリーン印刷に比べて速く、汚れが少なく、低コストであるというメリットがあります。
このサンプルクラブプロジェクトでは、Siser EasyWeed(PVCフリー熱転写素材)へのレーザー彫刻とTシャツへの加工の工程を紹介します。レーザー加工とヒートプレスの様子も、ぜひ動画でご覧ください!
プロジェクトの設定
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この材料はCPSIA認定を受けており、PVCを使用していません
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ジョンソンプラスチックスプラスのセクレママルチマットを選択しました。
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ヒートプレス
アートワークの準備
この工程では、転写素材を切り抜いて裏地が見えるようにします。切り抜かれなかった領域が衣料にヒートプレスされます。そのため、以下の注意が必要です。
- 転写するデザイン画を反転する
- テキストが含まれている場合は、ヒートプレスしたときに正しく表示されるように逆にする
レーザーに送る
熱転写素材を、光沢のある面を下にしてマルチマットに置きます。その際、素材がしっかり平らに置かれ、気泡やヨレのないことを確認します。マルチマットをレーザー機器に挿入し、お使いの機器のワット数に応じたパラメーターにしてジョブをレーザーに送ります。一般的にこのような素材では、速度は高速、出力は低から中で始めます。120ワットのシステムの場合、100%の速度と39%の電力で刻印しました。求めている結果を出すには、出力設定をいろいろと試して調整する必要がある場合があります。
その他の彫刻パラメーターは以下のとおりです。
- エアアシスト機能を使用して下側から彫刻を行います。これによってホコリやゴミが入り込むことを防ぐことができます。
- 彫刻用DPIは 400 に設定します。
- EpilogプリントドライバーのStuckiディザリングパターンを使用します。
熱プレス
レーザー加工後、レーザー機器から素材を取り出してヒートプレスの準備をします。すべてのSiser製の素材には、プレスの温度と時間が記載されています。ほとんどの場合、約305°F / 150°Cの温度と、ヒートプレスで10〜15秒間中圧が必要です。
楽しむ
ヒートプレス工程が完了したら、レーザー加工Siser EasyWeedのTシャツは完成です!
レーザー加工熱転写デザインの衣料品は、どこで販売できますか?
- 学校のクラブ、チーム、その他グループ活動で
- 会社のチーム育成活動やレクリエーション
- 趣味のスポーツクラブ